百一話 烏兎怱怱(うとそうそう)
なんとか101話続いたのでブログのタイトルの説明です。「烏兎怱怱」とは、月日が過ぎるのが早いさまを言います。古代中国では太陽の中に三本足のカラスが、月の中にはうさぎがいると考えられていて、したがって「烏兎(カラスとうさぎ)」とは太陽と月、すなわち月日をさします。「怱怱」とはあわただしいさまのことですから、よって月日があわただしく過ぎることを意味しています。
同意語で「光陰矢のごとし」という言葉がありますが、わたしがコンサルでどたばた走り回っているさまは、そんなスマートな表現よりも、うさぎとカラスが追いかけっこして、騒々しいイメージの方がぴったりしています。
わたしのコンサルは半分が力仕事ですから、どたばたと走り回ることとなります。スマートに頭脳とパソコンだけで、というわけには行きません。
そもそも、メインの関与先である中小企業の特性の一つは三日坊主です。傍から見ていて、続ければ良いとわかっていることがなかなか続きません(それはそれなりの事情もあるからですが)。例えば、目標管理などの「面接」も最初は管理職も「なるほど」と思い、取り組めば成果があがったりするのですが、残念ながら往々にして長続きしません。どうも「継続する」文字が中小企業の辞書にないように思えます。
そこで、外部のわたしどもがお膳立てをして、やらざる得ない状況をつくったりします。ですから、この夏も大阪、泉南、岡山、東京、九州などと走り回ることなりました。対象者が20人もいれば1日仕事です。でも、行えば確実に成果が上がります。続ければ、ノウハウが組織に蓄積されます。
会社もわたしどもも、目指しているのは「しくみ(制度)づくり」ではありません。目指しているのは成果です。しくみ(制度)は成果のためにあります。しくみをつくって、会社にお渡ししてお仕舞い、というわけには中小企業はとても行きません。
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