百五話 残るが価値
先日のわたしどもの関与先様の親睦会に、わざわざ岡山の倉敷からお越しいただいたお客様があります。倉敷電子工業株式会社の社長さんと工場長さんです。わたしどもが人事制度のコンサルで関わらしていただいたのは12年くらい前になりますが、それ以来、毎年のように遠方にもかかわらずお見え頂いています。ありがたいことです。
倉敷電子さんはプリント基板の実装組立加工をされている会社で、ゲーム機や携帯電話の 基盤を扱われていますが、ご承知の通り、その分野の仕事は海外へ海外への12年でした。よく続けておられるというのが正直なところです。おそらく、同業が相次ぎやめて行く中で、社長さんのお人柄と信頼で残ってこられたのだと思います。残ってこそ希少価値となりました。でも、その受注量と質の要求の変動たるや大変なものでしょうから、本当に頭が下がります。ますます空洞化は激しくなりますが、生き残り、事業を続けること自体に意味がある見本のように見えます。
社長さんもご高齢になられましたが、今年の猛暑にも負けず、まだまだお元気でした。ほんとうに嬉しいかぎりです。これからも空洞化に負けず、中小企業の気概、なんとしてでも続けて欲しいものです。
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