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2011年1月 1日 (土)

百十九話 メンタル不況

 海外での仕事の経験のある人に聞くと、誰もが日本の社員の質の高さを言われます。大晦日の村上龍氏のカンブリア宮殿でも、ニコニコ動画の夏野剛氏が「入りたての若手でさえ、する仕事がなければ自分で仕事をさがすのは世界中で日本だけだ」というようなことを言っていました。つけ加えて、現在の閉塞感に対して「日本はまだ、人、おカネ、技術力が揃っている」と。
 そう考えると、多くの人が行っているように、現在の不況はやはり「メンタル不況」なのかもしれません。不況の原因が人の気持ちであるなら、モチベーションをあげれば打開できることになりますが、そういえば、このところの成功している会社は共通して社員のモチベーションが高いと思います。また、村上龍氏もカンブリアのゲストで来る会社の社員には共通して「やらされ感」がないとも言っていました。
 そのことについて、品川女子学院校長の漆紫穂子氏が現在の若い人のモチベーションの鍵は4つほどあるといっています。一つ目はその「やらされ感」がないこと、二つ目は好きなことは放っておいてもやること、三つ目は「皆のため」というシチュエーション、四つ目は上手く行くこと、つまり成功体験。
 モチベーションだけで不況が打破できるかどうかは兎も角、企業の優劣の格差の鍵になることは間違いなさそうです。人材を活かす方法はまだまだあるということでしょう。
 わたしの今年の人事のキーワードには、「やらされ感の払拭」をあげたいと思います。

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