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2011年2月16日 (水)

百二十四話 旅行のトレンド

 大手旅行代理店のJTBによると、戦後の経済成長とともに旅行人口が増え、70年代までガイドが観光地を連れてまわる「パッケージアー」が全盛だったそうです。それが80年代に入ると交通手段と宿泊だけが決まっていて後はオプションとなる自由度の高い「フリープラン」が主流になり始めます。そして現在は地元の業者が知られていない穴場などを紹介する512ovqgxkl__bo2204203200_pisitbstic のを企画した「着地型」というのが伸びはじめているのことでした。
 団体行動型から個人の自由型、そして個性重視型、あなただけ型、多様化へと旅行のトレンドも変遷しています。38年ほど前にインドへ1ヶ月ほど旅行した折、地方の観光地のいたるところに農協のツアーの痕跡があったのを覚えています。人の志向性、行動の有り様が時代とともに変わってきたのがよくわかります。
 同様に企業の人事が変わらないはずがありません。年功、能力主義、成果主義と、こう見ていくと賃金のあり方の移り変わりのように思えますが、企業の人事が変遷したのはそうではありません。移り変わってきたのは、旅行がそうであったように人の動機づけです。そのことを理解しないと人事制度の方向を誤ります。

 画像は友人で市営図書館を自分の本棚のようにしているフリーライター大迫秀樹さんの名著「アフリカのことがマンガで3時間で分かる本」(明日香出版)です。

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