百二十三話 就職に強い大学
大学生の内定率が12月1日で68.8%と過去最低(調査開始以来)ですが、福井大学の昨年度の就職率は94.3%と単科大学を除く国立大で3年連続の堂々の1位、全ての大学中でも2位(1位は国際医療福祉大)と日経の記事にでています。
脅威の就職率の秘密は明確な指導方針をもち、きめ細かなフォローにあるようです。特にポイントは早い時期から就職活動をスタートさせていることです。まるで企業の就職協定問題の逆を張っているように見えますが、就業意識、職業観をしっかり持たせることは必要なことと思われます。ユニークなのは、学生が企業説明会に出向くのばかりではなく、反対に企業を大学に呼んで説明会を開いていることです。しかも通年というところがミソでしょう。まさに地方大学の知恵というところで、昨年は約110社おこなったとのことです。しかも、大手ばかりではなく、むしろ中小企業を積極的に行っている点がうれしいところです。
学生数が減る中、今や就職に強い大学はブランドになりつつあります。おそらく、他の大学も真似をするところが増えることでしょう。中小企業もちょっと大学、高校の動きをリサーチしておくべきかもしれません。
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