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2011年10月22日 (土)

百四十話 ロボ・ボウル

 ちょっと元気の出るような話を捜してみました。
 NHK主催の高専のロボコン(ロボットコンテスト)近畿大会が明日23日に東大阪の近畿大学で行われます。もう24回目ですから、レベルも上がっていますが、今年も驚くような内容です。これを高校生が作るのですから、凄いものです。以下は公式ホームページからの抜粋です。

24回大会『ロボ・ボウル』競技概要

第24回の競技課題は、「ロボ・ボウル」。2足歩行のオフェンス・ロボットが、学生から受け取ったボールを、ディフェンス・ロボットをかいくぐり、チームメイトの学生に向けてノーバウンドでタッチダウンパスを送る。タッチダウンパスが成功するまでのタイムを競う、ロボットと人間がともに戦う新しいゲームの誕生です。 

競技に参加するのは、各チームが製作する「2足歩行のオフェンス・ロボット(手動)」1台と「移動方法を問わないディフェンス・ロボット(手動)」1台。そして、パスをロボットに送り、最後のタッチダウンパスを受ける学生がそれぞれ1人ずつ。

競技は、2チームによる対戦方式、攻守交替して1回ずつ行われます。先攻・後攻それぞれの競技時間は各1分30秒。ディフェンス側が攻撃チームのボールをノーバウンドでキャッチするインターセプトに成功すると、競技時間が30秒減るスリリングな展開も!

ロボットから天井に届かんばかりの高さで送り出されるアメフトのボール。そのボールを阻止しようと果敢アタックするディフェンス・ロボット。そして、ディフェンス・ロボットの動きをかいくぐって、ダイレクトキャッチする高専生!

ロボットと高専生が繰り広げるダイナミックかつスリリングなゲーム展開にご期待ください。」

  パナソニックがプラズマ工場を停止し、太陽電池増産を見直すなど今、関西の製造業は大変です。中小企業への影響も半端ではありません。かたや新聞を賑わす元気の良い話題はスマートフォンで、アップル、Googl、サムスンの話題です。日本のメーカーはこれから、どうなるのか。工場の止まらない海外流出で壊滅的に空洞化してしまうのか。ロボコンに感心している場合ではないのでしょうか。
 日本の輸出の8割は生産財と資本財です。スマートフォンの部品をつくる設備は日本製です。家電やパソコン、携帯ではもはや主役は中国、台湾、韓国ですが、工作機械、重電、プラント、素材はまだまだ日本の強さが光ります。得意分野が違うのですから、得意分野で稼げばよいのだと思います。日本の国際収支は月に1兆円程度の黒字ですが、所得収支が貿易収支の2倍以上あります。海外への投資が稼いでくるのですから、円高が収まらないはずです。
 中小企業の課題はこの得意分野にのれるかどうかと思います。振り回されて、新興国に逃げて行く分野に力を入れるのは得策ではないでしょう。

 一寸先がどうなるか分からない変化の激しい時代ですが、当面はっきりしていることが案外あります。円高は続く(つまり海外調達は得する)、省エネ(ECO)分野は伸びる、電気代は上がる、ガソリンは高くならないなど、どうでしょうか。
 これらに乗っかれば儲かるのですから、めざとい商売人なら、きっとすでに儲かる絵が描けているに違いありません。

 ロボコンのように基本技術の開発で地道に力をつけるなど、得意分野を伸ばせば、日本もまだまだ心配いらないように思います。あと中小企業は儲かる分野にのっかることでしょう。ロボ・ボウル、元気を貰いに観戦いかがでしょうか。何かひらめくかもしれませんよ。

 

 

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