百五十五話 海外で働く日本女性~その⑤
自動車部品メーカーのユーシンが、2013年4月新卒採用から留学経験者の初任給を通常の新卒者の1.5~2倍に引き上げる制度を導入するとのことです(日経2/8)。震災の影響と円高でメーカーや物流の大手をはじめ、下請の中小企業まで、経営資源の海外集中の流れは定着しました。このユーシンにしても、メキシコ、ロシア、ブラジルに新工場の建設を予定しています。
企業のニーズに応じて、新卒であろうと必要な人材の賃金が上がるのは正常なことです。今までは、海外経験者が不遇過ぎました。でも一旦、このような流れができると、すぐに社会全体に波及するのが日本の特徴です。特に様子見型の労働市場はその傾向があります。
海外経験が優遇されるとなると、内向きといわれている若者も外へ出ます。日本の賃金は上がらない時代です。若者も国内だけにこだわるか、海外へ打って出るか、どちらのリスクの方が高いか算段するようになります。また、企業も単に海外経験ではなく、専門能力やマネジメント能力の有無で選別をはかるようになるでしょう。フィレンツェで働く若者も帰って来たら相応しい仕事と待遇が待っている、などというのは社会にとっても良いことに違いありません。これから労働市場と企業の人事が新たな方向へ動き始めそうです。
フィレンツェは小ぢんまりした街です。何となく京都に似てい
ますが
、主
だった観光スポ
ットはほとんど全て、歩
ける範囲にあります。だから、歩いてしまうのですが、石畳の道は後で腰にきます。今回、短い滞在をフルに活用できたのも、 同行していただいた大手電機メーカーの方とその方のIPhonのお陰です。Googlマップでフィレンツェを迷うことはありません。技術の進歩は恐ろしいですね。同行のその方もかつて通信の国際規格で飛び回ってられたようですが。
写真左より、ミケランジェロ広場から見た早朝の中心街 。左2枚目、バスで着いた観光客。他の都市から来たイタリア人らしい。 3枚目以降は大活躍したIPhon。
新刊本を一般書店でも随分と見掛ける様になりました。16日の夕方、知り合いから「梅田の紀伊国屋書店で売り切れている」との連絡が入りました。どうも、積まれているのが無くなっただけで在庫はあったのではと思いますが、嬉しい知らせでした。
お知らせ。以前にご紹介した屋内農園の㈱ジャスナさんが大阪日日新聞に紹介されています。
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