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2012年3月

2012年3月26日 (月)

百六十二話 海外で働く日本女性~その⑦

 フィレンツェの中央市場のワインショップでも日本人女性が働いています。しかも、市場で唯一の日本人オーナーだそうです。若いのに、コネクションが幅をきかすイタリアでいったいP1000233 どうやってなったのでしょう。話しをすると、そのバイタリティのほどがよくわかります。ワインのうんちくが止まりません。しかも、ガイドの免許も取るとかで勉強中とのこと。凄いですね。
 店ではイタリア人親子を雇用していました。女性オーナーはなかなかのやP1000237り手です。17歳の息子の方はかなりのイケメンですが、フィレンツェにはナイス・ガイが本当に多 いですね。そこでイケメン青年に訊いてみました、「フィレンツェは、どうしてそんなにカッコイイ男ばかりなんだ」と。すると、青年は微笑みながらこういうのです、「そりゃあ、フィレンツェ人だからさ」って。うーん、痺れますね。なかなか、言えません。これですね、いまの日本人に欠けているのは。

3  先週は仕事で大分へ行きました。関西は寒の戻りでしたが、九州はすでに春です。初めて「さくら」に乗りましたが、全席グリーンのようなゆったりとした座席で、快適でした。九州の東側を走るソニックにも初乗車しましたが、ミッキーのヘッドレストや飛行機のようなラゲージボックスなど、とてもおしゃれですね。九州への旅行者が増えているそうですが、やはり努力しています。でも、ソニックはやたら揺れるのが難点ですが。

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2012年3月18日 (日)

百六十一話 今年の昇給と採用

 今年の春闘は各統計機関の予想と現在の推移から見て、昨年をやや下まわりそうです。厚生労働省の数字で昨年が昇給率1.83(昇給額5,555円)ですから、今年は1.7%台と予想でき、まさに定昇のみです。今期業績の良いところも結構ありますが、その分は昇給ではなく、賞与へという流れです。競争力を維持するにはこれ以上の賃金水準のかさ上げはないというわけです。そのことをよく表している例に日立があります。重電部門をもつ日立は業績好調ですが、定昇維持でこれから賞与の攻防となります。また業績好調にもかかわらず、13年度の新卒採用は3割減です。人を増やさないのではなく、その分、即戦力のキャリア採用を増やし、海外現地法人雇用を1万人増やします。流れが完全に変わったのです。足元の業績が好調な企業でも、定昇のみで組合と妥結しているのは、雇用が厳しいからです。これから組合は、春闘でも単に賃上げ要求に終始していると存在意義がなくなるでしょう。グローバルな時代の賃金がどうあるべきかを根本から考えないとならないはずです。

351k1orlysgl__sl500_aa300_  人で現代彫刻家の大塚新太郎くんのオブジェ群がブルータス・カーサ3月号に紹介されています。シンガポールのコンドミニアムの庭園に置かれたものです。建物に非常にマッチしていながら、自立した存在感を感じます。発表のたびに作品が洗練されてきていますね。現代美術などはもともとグローバルですが、日本の優れた現代美術を世界に知らしめて欲しいものです

51rbbedqfl__sl500_aa300__2ダイハツの業績が好調です。円高の影響をあまり受けていないのと、TVのCMが話題の第三のエコカーと いわれる、ミラ・イースが売れているからです。CMでブルース・ウィルスを喰っている、宣伝部長役の綿引勝彦さんの邸宅前に昔住んでいたことがあります。もう30年以上も前のことです。駐車場が一緒でしたので、寒い朝は寝起きの悪いわたしのスバルFF1に何度かブースター・ケーブルをつないで貰った記憶があります。現在と同様にあのドスのきいた強持ての容姿でしたが、随分と親切にして頂いたのを憶えています。

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2012年3月12日 (月)

百六十話 あれから1年

 東日本の震災から、あっという間の1年でした。日本中が衝撃を受けたままに、1年が過ぎてしまったという感があります。ダメージが回復せぬままに、テンカウントされてしまった思いです。神戸のときを思い返せば、わたしの場合は1年過ぎたあたりからが精神的にはしんどいときでした。仕事から街に帰ると、真っ暗のままで、すぐ隣の煌々としていた大阪市内とのギャップがひどかったからです。しかも、被害のなかった所は震災を忘れはじめていたからです。それを思えば、3.11の震災で被災された多くの方々に我々ができる最小限のことは、「忘れていない」というメッセージを伝えることのように思います。それくらいしかできないのですが、誰もができることで、日本中のみんなが思えばとても大きな支えになるように思います。

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2012年3月11日 (日)

百五十九話 海外で働く日本女性~その⑥

 フP1000218ィレンツェの中央市場では、店舗で働いている4人の日本人女性にお目にかかりましP1000223た。日本人女性が多いのは、たぶん、日本人観光客が多いことも理由の一つでしょう。3人の方はフィレンツェにもう6,7年いるということでした。やはり居心地が良いようです。早朝7時~午後3時までが市場の時間で、それからフリーの自分の時間となり、皆さん語学の勉強や資格を取得するということです。目的意P1000217識がとても高いですね。市場の中は外よりも寒く、冷蔵庫のようなものです2p1000230_2 から、とくに女性は厳しそうです。 防寒はかなり念入りにされているようでP1000229したが、どこでも甘い仕事はありません。見掛けのイメージだけでは働けません。続けるには、強い意志が必要ですね。

 上2枚 フィレンツェは肉の都市です。見たことも無い生ハムやソーセージ、鶏やウサギなどの肉がいっぱいです。ハムといえば普通に生ハムです。試食するとたまりませんね。左2、3枚目はチーズ店です。日本人女性が包丁に載せて試食をさせてくれました。この方も市場を終えると語学の勉強だとか。右下 チーズのお店で働く日本女性とイタリア女性です。イタリア女性は同行の大手電機メーカーの方によると今回の旅で一番の美人だったとか 。お陰で、わたしもチーズを買い込みました。赤ワインとの相性は抜群 です。

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2012年3月 4日 (日)

百五十八話 3月3日の楠田塾

1p1000378  毎年春闘の時期には、日本人事総研で楠田丘先生に講義を頂いて、もう18年になります。毎年先生の誕生会を兼ねて、3月末に行っていますが、今年41rtfmw5tql__sl500_aa300_ は3日(土)でした。先生はこの29日で90歳になられます。毎年暮から全国をまわられる春闘の講演会は、さすがに今年はお断りされているそうですが、特別に開催しP1000388_2 2p1000380いただきました。心配しておりましたが、相変わらずの楠田節を今年も聞くことができて、私どもにとっては「春が来 た」という感です。最近出版された本のタイトルともなった、「人材社会学」も熱く語られていました。それにしても、90歳まで講演を続けることができるとは羨ましい限りで、肖りたいですね。

P1000369_2  六本木で友人の林久美子さんの作品展を見てきました。独特のタッチでガラスに直接描画する作品は他には無いのではないでしょうか。ファンも多いようです

Book5m 3月9日(金)日経朝刊1面に「やっぱり、人事が大事!」の広告が掲載の予定です。東京の書店でも結構見掛けました。じわり、売れているようです。

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2012年3月 2日 (金)

百五十七話 ポジティブ・オフ

 昨日、近畿運輸局や経団連、日労組総連、日経などが主催する、「ポジティブ・オフ」の講演会が近くのスカイビルであり、参加しました。トリンプ・インターナショナル・ジャパンの元社長の吉越浩一郎さんの基調講演があったからです。その後の白石真澄さんがコーディネイトするパネル・ディスカッションも聞きたかったのですが、予定ができて断念しました。吉越さんは相変わらず、熱っぽく、はっきり言う語り口で、あっという間の90分でした。聴講者が元気を貰える数少ないスピーカーです。、「ポジティブ・オフ」とは、「働く密度を高めて積極的に休51fj27uhkql__sl500_aa300_ みをつくる、残業をしない」仕事の仕方、会社のあり方のことですが、今のままの日本人の働き方では、韓国、中国に勝てないどころか、過労死か鬱で倒れてしまうと、熱く語っていました。ここらで、発想を変え、働くスタイルを変えないと本当に駄目になると、外資系の企業経験からのエピソードを交えての話は説得力があります。その鍵は、「任せるリーダーシップ」とのことですが、基本同感です。ただし、大手企業が「ポジティブ・オフ」を進めると、必ず中小企業にそのしわ寄せがくるのです。推進運動なら、誰か中小企業の視点からアピールして欲しいものです。

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