百六十話 あれから1年
東日本の震災から、あっという間の1年でした。日本中が衝撃を受けたままに、1年が過ぎてしまったという感があります。ダメージが回復せぬままに、テンカウントされてしまった思いです。神戸のときを思い返せば、わたしの場合は1年過ぎたあたりからが精神的にはしんどいときでした。仕事から街に帰ると、真っ暗のままで、すぐ隣の煌々としていた大阪市内とのギャップがひどかったからです。しかも、被害のなかった所は震災を忘れはじめていたからです。それを思えば、3.11の震災で被災された多くの方々に我々ができる最小限のことは、「忘れていない」というメッセージを伝えることのように思います。それくらいしかできないのですが、誰もができることで、日本中のみんなが思えばとても大きな支えになるように思います。
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