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2012年4月28日 (土)

百六十七話 鍵をにぎる管理職

 中小企業に共通の大きな課題の一つが人材育成で、なかでも管理職の育成が悩みのタネです。わたしの新刊「やっぱり、人事が大事!」にも、その点に頁数を割いて載せました。人Photo 事において、大手企業との一番の違いはここだといえます。中小企業に大手の人事制度をもってきても、うまく行かない一番の要因は管理職の違いといえます。したがって、管理職の教育をうまくすれば、すぐに差別化がはかれます。
 ニッチなビジネスモデルで急成長した中小企業が、ある程度の人数規模になると急にスピードをゆるめ、伸び悩むという例を何度か見ましたが、管理職が鍵の一つであることは間違いないでしょう。このようなケースで、どのような管理職の育成方法が有効かですが、ポイントは二つです。
 一つは、話を理解し、説明できる基礎能力のトレーニングです。これは、大企業に入った最近の大卒の若手も同じで、人にわかりやすく自分の考えをまともに説明できません。中小企業では、管理・監督職ができません。そんなことを学習してきていないからです。
 もう一つは、意思決定能力の養成です。こちらは、少し高等といえる総合力を必要とする能力で、「なにをしなければならないか」を正確に理解し、それに向けて人に明確に指示できたり、動かしたりできるできる能力です。
 一つ目の基礎能力は座学で身につけることができますが、継続が必要です。数ヶ月くらいではレベルアップしません。二つ目の意思決定能力は、実践でないと身につきません。よく、リーダーシップ研修などにスポットで行かしたりしますが、そんなことでできるようにはなりません。研修でレベルアップする人はもともとできる人です。中小企業の管理・監督職でこの能力に欠ける人は、これまで特に必要なかったから身についていないのです。それを身につけるには、実際の仕事の課題をクリアして行かないとなりません。実地指導が必要です。

 EUの鉄道は日本P1000141と勝手がかなり違います。 フィレンツェの駅は少し物騒ですし日本人のP1000142旅行者などもほとんど駅には行かないようです。案内所を何人の人に尋ねても辿りつ けませんでした。P1000145こんな観光地で英語もほとんど通じません。切符を手に入れるのにも苦労します。EUP1000155 の多くは駅に改札があり ません。自分で切符に刻印します。近距離だと無賃乗車も多 いよP1000146うです。イタリP1000160_2アの列車はデ ザインがよく、魅力的ですが、落書きがいっぱいです。自由に入れて乗れるせいか も知れません。他に日本と大きな違いは、犬が普通に乗っていることです。自転車もよく乗せています。規律より、自己責任を優先しているのがよくわかります。

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