百七十話 人は変わる~その①「条件」
今月と来月は出張が続きます。各社の目標設定の切り替えにあたるからです。
目標の面接に立ち会ったりすると、人の変わりようにときどき驚かされます。数ヶ月前まで、ちゃらんぽらんだった男性がうって変わって、やる気の塊になっていたり、会社に何しに来ているか分からないようなノーテンキな女性が、チャレンジ精神満々の貢献度の高い目標を自分の言葉で朗々と説明してみたりと。顔つきも変わり、これまでの「やらされ感」は何だったのかと、思うようなことに遭遇します。
このようなオオバケは、人事コンサルの醍醐味かもしれません。けれども、これはけっして偶然起こるものではありません。ですが、人事制度を整えたからというのでもありません。制度だけでは、こうはなりません。目標管理は大事でメリットは多大ですが、もっと大事なのが、目標の中身です。あるいは、上司のもって行き方であり、本人の受け止めるタイミングなども大きな要素です。
このように良い意味で人が変わるときというのは、経験から言えば、幾つかの要件が重なって起こるように思います。「しくみ」「上司や会社等のはたらきかけ」「本人の環境の変化」などが、そろう必要がありそうです。
なかでも、」「上司や会社等のはたらきかけ」は重要で、「しくみの運用」のかなめといえます。
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