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2012年9月

2012年9月30日 (日)

百八十九話 「理不尽に勝つ」

 今年の春に平尾誠二さんから、新刊「理不尽に勝つ」(PHP研究所 平尾誠二著)を頂きました。明日何が起こるかわからない、この激しく変化する時代に、力が湧いてくるような本ですPhoto 。が、また領土問題で日本が今、置かれている状況にヒントをくれるという意味でぴったりの本かもしれません。
 世の中は理不尽だらけだが、だから面白い。理不尽を排除してはいけない。大切なのは、乗り超えること。理不尽を受け入れ、プラスに変える。理不尽によって強くなる。そう考えないといけないと言っています。確かに、日本に突きつけられた現在の状況は理不尽そのものですが、逃げ出すわけには行きません。
 理不尽な状況に対して、解決のヒントに次のようなことが書かれています。「媚びない、キレない、意地を張らない」「妥協せず、折り合いをつける」と。なるほどです。「妥協と折り合いは絶対に違う」と何度も言われていますが、外交交渉の基本なのでしょう。論理には、本質的論理と状況的論理があるそうですが、本質的論理だけで押し通せば、戦争は避けられなくなってしまいます。政府は大人の外交を通せるかどうかでしょう。
 最後に、「そもそもラグビーボールが丸で無く、楕円なこと自体が理不尽」というようなことを言っていますが、島の位置も同じかもしれません。ラグビーボールが楕円なのは、どっちへ転がるかわからず、より面白くなるからだそうですが、楕円からスタートする強さが求められているようですね。一読おすすめです。

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2012年9月23日 (日)

百八十八話 14日の親睦会~その②

 「空飛ぶドクター」の講演は好評でした。坂本先生が世界中を旅した経験からの身近で等身大の話題は、皆さん参考になったようでした。週刊誌にも取り上げられた「空飛ぶドクタP1020855 ー」をするきっかけともなった末期がんの患者さんとのラスベガス同行の話にふれて言われた、「私自身はがんで亡くなるのも悪くないと思ってます」の冒頭の一言を聞いて、皆さんほっとされたようでした。全編、「人生は楽しまなきゃ」で溢れた1時間でした。講演を聞いて、これから海外旅行を計画される方がまた増えるのではないでしょうか。ツアーを組まれるときは、「空飛ぶドクター」の検討を。特に、多忙極まりない経営者の方々にはお願いしたいですね。

 2部の親睦会は、積水ハウス梅田オペレーション㈱鈴木社長の挨拶から始まDsc00596り、盛り上P1020879Dsc00605 りました。いつDsc00574 ものように、大塚製薬グループさんのドリンク等のコーナー、モンシュシュさんの堂島ロール等のコーナーは人気でしPhoto_3 た。皆さDsc00598ん よくDsc00594 ご存知で、大塚製薬さんのドリンクを何本も早くにDsc00576 確保する方が大勢でしたし、堂島ロールは早くにな くなってしまいました。
Photo  今年もクローバー石鹸永井社長の挨拶がありました。参加者のDsc00616お土産にも頂いた新製品の紹介がありましたが、なかなか強烈です。
 モンシュシ ュの金美花社長はテレビの取材で急遽来れなくなり、お姉さDsc00622まの太田取締役がかわりに挨拶されました。10月より社名も「モンシェール」に変わるようです が、こちらもお土産に頂いたベビーモンシェールは絶品で、商品力こそがブランドを支えるというのがよくわかります。

講演の坂本ドクターは、もともとわたしどもに出入りしていた証券会社の担当者だった息子さんの紹介です。Photo_2息子さんも先日、独立され「㈱まごの手」という配食サービスの会社を立ち上げられました。日本の活力も企業する若者が増えてこそですね。応援をよろしく。

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2012年9月17日 (月)

百八十七話 14日の親睦会~その①

 わたしどもグループの関与先様の親睦会が14日に梅田スカイビル36階で行われました。開演時があいにくの土砂3 降りの折で、36階からは大阪が灰色一色になっていましたが、お忙しい経営者の方々を中心に、100名以上もお集まりいただきました。
 1最初に会員紹介で、明日香出版社の新企画「アシスト出版」の説明を東京から駆けつけていただいた小林営業部長さまから頂戴しました。その企画による最新刊「決算書で儲かる本」を紹介頂き、皆さん「的を射たり」といった表情でした。これだけで今日参加して得をされた気分になったようでした。なんといっても全国書店への明日香の営業力、新企画を使った会社紹介など、これから増えそうです。
 会員紹介の二番目は、わたしもフィレンツェ行きでお世話になった、国際旅行企画の杉本社長からオリジナルツアーのおすすめの案内でした。このあと講演の「空飛ぶドクター」とからんで2012 、こちらもタイミングの良いテーマでした。とにかく今の経営者はよく飛び回ります。国際旅行企画では旅行の過去データを残しているそうですが、忘れたころの税務調査の折など役に立ちそうです。~(当日の写真をご紹介したいのですが、写真班の写真がまだ あがらず、その②へ続きます)

イタリアのF.フェリーニの映画「アマルコルド(私は思い出す)」の一場面に、田舎の町の者が総出で見P1000610P1000600_2こともない大型客船を夜中に見に行く美しいシーンがありました。13日午後10 時に神戸の港からの超大型クルーザー「ボイジャーオブザシーズ」の出航はまさにそのような 感動がありました。神戸の街 並みと六甲山を背景に絵になりますね。

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2012年9月 9日 (日)

百八十六話 パートさんの台頭

 今、全雇用(農林を除く)における非正規社員の比率はおよそ35%です。20年前にはおよそ2割、5人に一人でしたが、3人に一人以上は非正規社員ということになりました。非正規の中には、パート、アルバイト、派遣、契約・嘱託などが含まれますが、そのうち、4割くらいが女性パートでダントツの比率です。
 イトーヨーカ堂が正社員を半減、パートの比率を9割にし、人件費を圧縮する方針をあげました。一つにはたぶん、消費税上げによる販売価額の低下をにらんでのことでしょう。他の国でも消費税が上がったときには、ディスカウントが伸びています。
 良いか悪いかは別にして、賃金はおいそれとはダウンできません。思い切った賃下げをするには、3つくらいしか方法がないでしょう。一つは日航のように背水に陣で経営再建の大鉈を振るうか、二つ目には、賃金の低い地域へ拠点を移すか、そしてもう一つが社員の非正規化をはかるかです。つまり、これから大きな好景気が来るとも思えませんので、工場等の海外や地方などの新興地への移転、パート比率はまだ増加することでしょう。
 好むと好まざるに関わらずそのような中にあることを前提に、企業は人事を考えないとならなくなりました。古い環境にフィットしていた制度は早急に見直さなければならないことを迫られています。

早いもので、年1回のグループの親睦会「新高石会」もいよいよ今週末となりました。講演いただく坂本泰樹先生のレジュメが昨日届きました。「空飛ぶドクター」の仕事、海外旅行帯同サービス、「終末期旅行」の実績、英文診断書所持の重要性、ヘルシーな南イタリア(地中海)料理、時差ボケ対処法、世界の温泉、正しい入浴法。「機内にお医者さんはいませんか?」の実態などなど、興味深々ですね。

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2012年9月 1日 (土)

百八十五話 来春の大卒の内定率

 来春の大卒の内定率が8月1日時点(リクルート)で66.5%と昨年などと較べると高い数字になっています。中小企業が7月以降に積極採用しだした影響が大きいようです。景気の先行きが明るいと読んでいる会社が多いということでしょう。
 それにしても、中小企業は万年、希望する人材が採れません。今のように大手が手を緩めているスキが唯一のチャンスといえます。また、定着もままなりません。折角採用できたのだからと思いますが、厚生労働省調査の3年以内の離職者状況では、30~99人規模で大学新卒のおよそ4割が3年以内に離職しています。これも、好不況に関わらず、このところ変わっていません。人材が取れないのは難しいとしても、定着は何とか図りたいのが、切実なところです。
 定着しない要因はいろいろ考えられます。給与水準はよく聞かれますが、会社が考えているほど、要因として大きくは無いように見えます。実際の効果からすれば、やはり教育でしょう。新人教育は中小企業でも随分と広まりましたが、継続した教育がままなりません。これからは教育の工夫が差別化をはかる鍵になると思います。

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 友人の現代彫刻家の大塚新太郎君の仙台でのグループ展です。江口週さんなど大御所も交えた不思議なメンバーですが、なにか意図があるので しょう。日本に正統派の現代美術のメッカをとりもどして欲しいですね。Photo
 米寿を迎える母親 が◆「第59回日曜画家展」◆京都市美術館8月29日(水)~9月2日(日)で、優良賞を受賞しました。なかなか力強い絵で、おそれいります。パワーを貰えますね

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