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2013年1月20日 (日)

二百五話 産業構造のゆくえ

 産業構造がかわり、日本を代表する産業が変わってきているとよく言われます。一部の経済学者が言うように、これまで花型だった製造業は衰退の一途となるのでしょうか。確かに昨年のパナソニックやシャープを見ると、そのような気にさせられます。また、米国のように構造転換を図り、経済の牽引役を製造業からサービス、情報通信、金融業へとシフトしていくべきなのでしょうか。
 これもよく言われることですが、わが国のGDPに占める製造業の割合は、だんだん下がってきて、今や2割ほどです。確かに、もはや製造業は日本を代表する産業でないのかもしれません。そう考えれば、円高が経済全体にとって本当に悪いかどうかは疑問となります。また、雇用で見ると製造業の貢献度はどうでしょうか。直近データの昨年11月の就業数で見ると、全就業者のおよそ16%です。それに引き換え、サービス業は37%ほどあり、サービス業の方が人数ではおおいに貢献しています。ただし、サービス業もGDP比で見ると2割程度ですから、サービス業の1人あたりの付加価値は製造業と較べて低いといえ、賃金が上がらない要因なのがわかります。
 さて、これらをどう見るべきでしょうか。産業構造という、このような重要な問題を一つ取り上げても、どうも何が正解といえるか、進路をどうとるべきか、よくわからない、と言うのが本当のところでしょう。誰もわからないところが、日本にとりつく閉塞感の正体のように思われます。 ということは、発想を変えないといけないということなのだと思います。正解は決まっていないのです。製造業とサービス業をどうすべきかなど、答えは決まっていないに違いありません。
 ただ一つ正解があるとすれば、それは「トライアンドエラーすべし」ということではないでしょうか。やってみなければわからない、やってうまく行ったものが正解なのです。そのような発想の転換が求められているように見えます。何度でもチャレンジし、何度でも失敗し、何度でも立ち上がることを必要とされる時代、バイタリティが求められる時代なのです。政治や社会だけでなく、多くの会社でもそのような風土、人の評価に構造転換を迫られているのかもしれません。

風邪ぎみなので、滋養強壮剤を飲んでいたら、高校生の息子が「元気の前借りやな」と上手いことを言います。うーむ、そういえば政府の景気対策も「元気の前借り」でしょうから、滋養強壮剤が効いているうちに、本当の体力が回復して欲しいものです。薬が切れたら元に戻ってしまうどころか、元気を前借りしたツケで、余計悪化するようなことがないことを願いたいですね。

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