二百四十五話 山奥の不思議な会社
世界的に有名な義肢装具メーカー中村ブレイス㈱は山奥の小さな町、島根の石見銀山にあります。本物そっくりのシリコン製の義指や乳房で有名ですが、どうしてこんな400人ほどしか住んでいない山奥の町にと思ってしまいます。社員数70人くらいだそうですが、誰でもできる仕事ではないでしょうし、人を集めるのも大変です。しかも、大口の納入先となる大きな病院は近くにありませんし、装着で合わせに来る必要があるでしょうから、依頼主の患者さんも山奥まで来なくてはなりません。創業社長の中村敏郎氏が米国研修中に見た当時世界的に名高かった義肢装具メーカーのホズマー社が、周りに何もないオレンジ畑の真中にオフィスを構えていたことからだそですが、アメリカ企業に多い地域貢献型の経営に惹かれたようです。でも、わたしにはそれも経営資源を技術に集中させたことの一つにみえます。
中村ブレイスの成功のもう一つ鍵は、社是が「THINK(考えよ)」だそうですが、「自分で考える社員」を育成してきた人材方針にあるように思われます。会社がどこに立地しようとグローバルな企業の条件の一つと言えるかもしれません。
今年も桂雀三郎さんの独演会がサンケイホールプリーゼで11月4日にあります。今年は演目に米朝さんのおはこ「地獄八景亡者戯」が含まれています。いまやホールを満席にし、名人の域になったと思われる雀さん、さて、どのように料理するのか、とても愉しみです。
グランフロントの人気ベーカリー「シティベーカリー」の一番人気は、「クロワッサン」ですが、なかなか手に入りませんでした。店は早朝からですが、クロワッサンは10時から販売となります。通勤の道なので朝8時ごろ通ると、すでにクロワッサン目当ての客が並んでいることがあります。それほどのモノが、とうとう手に入りました。通勤路にあるメリットですね、たまたま並んでない時がありました。それでも買えたのは、限定で2個だけです。確かに味は普通のクロワッサンではありません。ずっしり重く、濃厚です。
写真左がクロワッサン、右はスコーン
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