二百四十七話 採用情勢
大卒の内定率全国平均が上がる中(厚生労働省の調査で前年同期比3.2ポイント上昇)、日経の調査では関西企業の内定率は芳しくありません。今春実績比で2.8%ダウンしています。要因は製造業の6.4%のダウンで、大きく足を引ぱっています。大阪税関の輸出の数値は7か月連続増加するなど、足元の景気は良くなりつつあるようですが、新卒採用には慎重で、長期に業績改善の絵が描けていないことがうかがえます。したがってその分、即戦力としての中途採用への意欲が高まる傾向にあります。大阪労働局の調査で「正社員が不足」とする企業が38.6%、うち3か月以内におよそ8割の企業が中途の正社員採用を予定しているとのことです。
中小企業にとっては、この数年新卒採用の環境は良かったといえますが、次第に厳しくなりそうです。ただ、関西圏では上述のことから、また中小企業への意識もやや改善されていることから、来春に向けてはまだ劣悪な情況とまでは行かずに済みそうで、新卒もしくは第二新卒で行くか、中途にするか迷いどころです。一人の値打ちが重い中小企業にとって、採用は悩ましいかぎりですが、人を選べる立場を維持することが大切と思われます。そのため採用にかぎっては、先手必勝といえそうです。
来年の大河ドラマは黒田官兵衛ですが、官兵衛ゆかりの地域では、効果絶大の観光を盛り上げようと着々と準備を進めています。不評だった昨年の清盛でさえ、神戸などでも観光客の増加でその恩恵にあずかったくらいですから。前半は姫路も舞台の一つですが、先日、姫路に仕事で行った折に、早速、官兵衛御膳(写真左)なるものを頂戴しました。また和菓子も老舗の伊勢屋本店さんから官兵衛三笠(写真右)が出ていて、姫路の会社や商店は、姫路城が工事中というハンディを来年の官兵衛に託しているようです。万が一視聴率はこけても、前半なら大丈夫でしょう。
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