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2014年1月19日 (日)

二百五十六話 401K運用利回り

 中小企業の退職金積立制度だった適格年金が24年3月末に廃止となった折に、関与先においても確定拠出型退職金の日本版401kに移行した企業も少なからずありました。401Kについては、はなから対象外、関心なしという会社と積極的に検討しようという会社にはっきり二つに別れたといえます。利息がほとんどつかない時代に、5.5%という法外な利回りを約束していた会社にとっては、会社が利回りのリスクを考慮しなくて良い401Kへの乗り換えは福音だったに違いありません。
 そんな401Kも、リーマンショックで評判ガタ落ちというところでしたが、ここへ来て復調し始めています。日経によれば、格付投資情報センターの調査で設定時からの運用利回りが昨年9月末で平均3..54%と、1%の利息が付けば御の字というときに結構な数字を出しているとのころです。但し、その内訳はおよそ4割が利回り1%未満で、10%以上の高利回り者がおよそ1割という大きなバラつきの中の平均なのです。401Kには元本保証のノーリスク低利回り商品が義務付けられていて、大半の人が「とりあえず」そこに投資し、そのままになっているのが現状で、積極運用派はまだまだ少数というわけです。思い切って401Kを選択した企業と従業員のためにも、政府はうやむやにせず、この久々の好環境が続いている間にもっと使い勝手を良くする努力をして欲しいものです。

写真は、サントリーとサーモスという水筒メーカーが開発し、セブンネットショップで扱っている、「ドロップ」という商品です。カプセルに入ったコーヒーやジュースとそれににお湯を注いで飲む保温カップとのセットのことですが、専用Photo カプセルをカップの持ち手を上げてクラッシュさせ、濃縮された液をドロップさせるのがウリです。クラッシュ感はちょっとくせになります。指定のセブンイレブンで支払って受け取るのがどんなものかと思ってたまたまこれを購入しましたが、クレジットを使わず、配達時に居る必要もないのでなかなか便利ですね。コンビニ受取り、独り住まいのビジネスパーソンなどには重宝しそうです

1月17日が近づくとやはり思い出します。自宅で罹災した神戸の震災は、いつになってもついこの間のような感覚です。建物やインフラはもはや跡形もなく見事にきれいになったのですが。記憶に残る映画のような光景はいまだに本当だったのかと思うくらい凄まじいもので、一向にきれいになりません。しかも、地図の上に線が引かれたごとく何事もなかったような大阪との落差が強烈でした。どんなに努力し工夫してもその場に居なければ伝わらないものがあることを教えてもくれましたが。それにしても、その年に生まれた一番下の息子が今日はセンター試験です。あれから、もう19年もたっていることを教えてくれるのは子供だけかもしれません。

 

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