二百七十四話 儲かる路線バス
だいたいどこでも路線バスは赤字なうえに、利用者からは「時間通り来ない」「本数が少ない」と不人気です。それでも地域の足、公共サービスとして継続しようとすると、料金を上げることになり、またまた利用者が減るという悪循環となりがちです。しかし、やりようで打開策はありそうです。
埼玉にあるイーグルバスという民間の会社は市から路線バスを引き継ぎ、利用者数を大幅に増加させました。まず、乗降口にセンサーをつけ、客のカウントデータをとりました。これだけでも、どこの区間でどの時間帯にどれくらいの人が利用しているか明確になり、どの便をどの時間帯にどれだけ増やせばよいかなど、試行錯誤が可能となります。どのような仕事でも、改善を継続して行うためには、このような基本データを取れるようにすることがとても大事です。明確な目標値を立て、仮説と検証を繰り返し行えるからです。
次にそのデータから、各バス停へ発着する運行の予定時刻と実際の時刻とのズレを検証し、バス停ごとの客数から停車時間などを修正、予定時刻を変更して、予定と実際との時刻のズレを少なくして行きました。それにより、「時間通りに来るバス」が実現し、利用者の増加へつながったわけです。
それから、路線バスでは珍しい「ハブ化」を行いました。「ハブ化」とは飛行機などで乗り継ぎ拠点を集約する方法です。路線ごとばらばらだったバスの運行をどの路線も必ず発着するハブ停留所を設けました。そうすると、利用者はハブ停留所を経由してイーグルバスの路線なら何処へでも行くことが可能になり、利便性がぐっとアップします。また、路線ごとの便数の調整もやりやすくなり、時間の精度のアップ、効率ののアップにつながります。
なんでもあきらめてはいけませんね。既成観念を取り払わないとなりません。でも、まずお役所仕事から民間に移すのが初めの一歩でしょうか。 先週に関与先の社長さんから、海外出張土産とのことで、珍しいフランスワインを頂戴しました。早速昨日、
近所の
飲み仲間と4人でいただきました。ワイン通が揃っていて、「なるほど、そういうワ
インか」とよくわかったのですが、なにぶん直ぐに酔っぱらってしまったので、半分くらいしか頭に
残っていません。ワイン一本あれば、人が来てくれるのは歴史あるワインの力ですね。それにしても濃くて美味しいワインでした。写真左:うんちく①コルクの長さの違い。右がこのワインのコルク、左のリーズナブルなワインのコルク(これも美味しかったのですが)と較べて長い。長期保存タイプの高級ワインとのこと。底の色が全く違う。うんちく②持ってきてくれたデキャンタに入れる。このような濃いワインは空気に触れると甘みが出てくる・・・以上、全て受け売りですが。
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