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2014年5月11日 (日)

二百七十二話  残業対策

 現在、大手対象に実施されている、60時間を超える残業の50%の割り増しを、政府は2016年4月をめどに中小企業にも義務付ける検討に入りました。過大残業の健康への問題などから、おそらく実施されるのではないかと思います。これは同時に残業の算出やサービス残業のチェックがよりシビアになっていくことともいえます。中小企業は残業問題に対策を早急にとらねばならなくなりました。人は採れないは、残業代は大幅にアップするでは、やっていけなくなってしまいます。
 伊藤忠は試行していた残業抑制策が大幅に成果を上げたとして、この5月より正式導入をしています。夜8時以降の残業を原則禁止し、午前5時から9時までの早朝残業を50%割増しにするもので、一人当たりの月の平均残業時間が10時間減少しました。また、社員からも「効率が良くなった」と好評価を得ているとのことです。自社で時間のコントロールがままならないのが中小企業で、このような方策がなかなかとれないのですが、一考の価値はありそうです。

 三和建設の森本尚孝社長さんが『「使える建物」を建てるための3つの秘訣』(カナリヤ書房)という本を出版されました。発注者(施主)の立場から施工の専門家の視点で書かれた稀有の書といえる本ですが、とにかく、わかりやすく読みやすい内容です。考えてみれば、会社にしろ個人にしろ、建物を建てる機会など、普通の人は一生に一度あるかないかです。けれども、それにしてはわれわれは要望はあっても、あまりにも知識がなく安易に任せ過ぎと言えますPhoto_2 。自分の専門の商売ならもっと慎重にしているのにです。その意味では、建てる機会がやって来たときには是非一読しておきたい、まさしく損はない一冊です。
 三和建設さんは工場の建設を得意とされ、社員数130名ほどの中堅ゼネコンながらサントリー山崎工場などを手掛けられた老舗です。「人事制度」においては、この規模でこれほど上手く活用されている企業は他に見当たらないといっても差し支えないでしょう。中小企業の人事をフィールドとしている私に、「それでも制度としての人事は大事」が間違いではなかったことをはっきりと証明してくれた企業でもあります。新しい代になられて、「人事制度」にますます磨きがかかりそうです。

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