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2014年7月13日 (日)

二百八十一話 プロダクトアウト

 ソニーがウォークマンを発売したのは、1979年です。まったく新しい画期的なカテゴリーを世の中に送り出したわけですが、それ以来家電関連分野では、日本初のプロダクトアウトは目にしていないように思います。ニーズが多様化したのは間違いありませんし、製造拠点が海外に移ったのも事実でしょうが、アップルはIphoneによって、これまでにないスマートフォンというカテゴリーを創出し、あっという間に累計5億台の誰もが使うツールとしてしまいました。明らかに、のっかり商品のサムスン・ギャラクシーなども1億台を超え、巨大な市場を創出したわけです。新しいカテゴリー、市場の創出ばかりがビジネスではないでしょうし、大きなリスクを背負うのは賢いビジネスではないのかもしれませんが、日本にはそれだけの潜在力があるだけに、寂しい気になります。
 トムクルーズ主演の最新作「オールユーニードイズキル」にアーマースーツが出てきます。エイリアンと戦うために人の力とスピードを何倍にもする近未来の戦闘型ロボットスーツですPhotoが、この映画の原作も日本のノベルで、アーマースーツも原作では日本製です。軍事用はともかく、ロボットスーツは介護や障害補助器具として技術では日本が先行しています。ロボットスーツもドイツや米国に市場を先行され、韓国や中国に量産化される前に、なんとかモノにして欲しいものです。
 ノベルやアニメにあるように日本にはいろいろな分野にアイデアがまだまだ眠っています。プロダクトアウトを忘れた大手に代わって、チャレンジするベンチャーが出てきてくれるのでしょうか。

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