二百八十六話 中小企業の賃上結果
大手企業の賃上集計結果はニュースなどでも発表されていて、周知のように今年は久々の大型ベアでしたから、各統計で2%を超える高い率の景気の良い数字になっています。連合の発表で、昇給率が2.11%額で5991円、経団連が率が2.28%額で7370円です。厚生労働省の発表はまだですが、おそらく同様の数字でしょう。このように大手は、新聞、ニュース等でも報道され、よく目にするのですが、中小企業は殆ど見ません。実態はどうなのでしょう。
厚生労働省が中小の集計をやめてしまい、余計にわからなくなりましたが、経団連の発表がなされています。それによると、100人未満で1.76%4,232円(加重平均)、100~300人未満で1.78%4,455円(同)となっています。ちなみに昨年が、100人未満で1.47%3,555円、100~300人未満で1.69%4,189円でしたから、100人未満が率で0.29ポイント、額で677円、100~300人未満が率で0.08ポイント、額で266円の上昇です。
中小でも上がっていますが、大手ほどではないのがわかります。これは組合平均ですから、組合のないところはもっと少なくなります。でも、傾向はおおよそ分かります。中小は大手のように業績好調のところはわずかだから上がっていないのでは、という声もありましたが、実際はそんなことはなくやはり上がっています。但し、理由は大手と少し違っていて、業績より人材の確保によるものと思われます。
友人で現代美術家の二木直巳君が小杉放菴記念日光美術館で企画展を行っています。数少ない正統派の現代絵画の作家の一人です。明治から昭和にかけて異端として活躍
した
自然描写の画家小杉放菴との「眺望」がテーマのコラボとのこと
で、興味がありますが、日光は少し遠いですね。
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