二百十九話 新刊「人を使うのが上手な人のリーダーのワザ」その②
最近では中小企業も教育に力を入れるようになり、新人教育、管理職教育等も随分と行われるようになりました。わたしもこれまでに課長クラスの研修など色々と行いましたが、多くの会社において管理職とともにその手前の段階、つまり班長、主任、係長、リーダークラスの教育が非常に大事という思いに至っています。人を動かして仕事をするうえで、管理職になる前に身につけておきたいことが多々あるわけです。それは、基本的なこと過ぎて管理職になってからだと教えるのが難しいことでもあります。
実務の指導はOJTで行い、問題ないわけですが、「人を使う」「人をまとめる」指導、とりわけその基本の事項については、ほとんどの会社でおそらく教えないと思います。このような基本は、はじめから「人を使える人」にとっては、すでにクリヤーしていることで、あらためて教育の必要がないことです。したがってスルーしがちなのですが、「人を使うのが苦手な人」にとっては絶対に欠かせない、教えておくべきことといえます。
そんな人は、「そもそもリーダークラスになるべきでない」と言ってしまえばそうなのですが、それを言えば、中小企業でリーダークラスを任せられる人はほとんどいなくなってしまうでしょう。「人を使うのが苦手な人」であろうと、ふつうに人が使えるくらいのリーダークラスには、なんとしてでもなって貰わないとならないのです。
但し、このクラスの研修は中々できないのが実情です。中小企業では、何よりもその時間が取れません。このクラスを集めると、現場がまわらなくなってしまうからです。
今度の新刊は、このような中小企業のジレンマ、実情を何とかしたい思いで書きました。したがって、マネジメントというより、人を動かして仕事をする上での基本のことばかりを載せています。ちょっと知っておくだけで、人を使うのに自信がもてるようになるはずです。 リーダークラス、リーダー候補の人が自己学習するためのツールになればと思います。そのために、ペイジの半分をイラストにしています。写真 さっそく文学館さんで平積みしていただいています。POPも効いています。
| 固定リンク | 0
コメント