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2016年2月 7日 (日)

二百五十二話 賃上げ予測

 労務行政研究所によると、主要企業の賃上げ予測は2.12%6,689円です。昨年の結果が厚生労働省の数字で2.38%7,367円ですから、昨年よりやや下がる予測となっています。主要企業の定昇が1.6~1.8%と言われていますから、ベア0.3~0.5%は昨年に続き、立派な数字といえるでしょう。但しこれは、経営側の予測が2.08%、労働側が2.10%と予測値より低く、学識者の予測が高めに引っ張っている結果なので、実際にはもう少し下がる見込みが大です。また、このところの経済情勢からすると、大手の決算の好調な分は賞与へまわり、昇給はさらに下を行く可能性が高くなりそうです。
 中小企業はと言えば、昨年が経団連の数字で1.87%4,702円です。これを大手にならって算定すると、1.6%を割り込むことになりそうです。でも、中小企業は大手以上にバラつきが大きいので、この数字は各社にとって目安程度のものと捉えるべきでしょう。
 但し、もう一つ気になるのは初任給相場です。昨年が高卒163,737円、大卒205,914円ですが、予測では高卒165,100円、大卒207,700円となっています。こちらは、ほぼ予測値通りとなるでしょう。高卒でおよそ1300円、大卒で1700円もの高いアップです。こちらは、大手も中小も土俵は地続きです。土俵に上がらなければ人材確保は難しくなります。この初任給アップは17年度に響いてきます。新卒採用の会社は対応を余儀なくされるでしょう。今から考えておかないとなりません。

飲み仲間で、Photo_2Photoに勤めてられる近所の方が会社に送ったわたしの年賀状を額装してコレクションしてくださっています。こうして見ると、いかにも値打ちがありそうに見えます。有難いですね。また、ワインの1本でも持って行かないと。
 

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