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2016年4月 3日 (日)

二百六十話 変わる?中小企業の採用戦略

 東京商工会議所の1月の調査で、売上を拡大するための課題に「人不足」をおよそ7割の企業があげています。また、リクルートによると企業の来年度採用計画について、「増える」が13.4%、「減る」が4.2%となっています。つまり、来年はますます人が採れなくなると思われます。
 さらに、そこへもってきて初任給が大きく上がります。日経によると、三井物産、伊藤忠、住商、丸紅、兼松の大手商社がこの4月給与から、大卒初任給が24万円となります。これまでが20万5千円でしたから、3万5千円の大幅アップです。他にも、ホンダ2500円、JR東日本が2185円、日立・富士通が1000円、それぞれアップとなります。
 初任給アップの余波は、中小企業にもきます。17年度新卒を採用する会社は早急に検討しなくてはなりません。大手商社の額に合わすことなどできませんし、大手に合わす必要もまったくありませんが、就活生が企業を選ぶ際の検討の土俵には上がらないとなりません。そのような金額であることが必要となります。
 このように中小企業は、とくに大手と競合する新卒市場での人材の獲得は成果が上がりにくくなるばかりです。第2新卒なども、これまではどちらかといえば中小のマーケットでしたが、すでに大手が入り込んできています。
 これからは、一般的につかわれている採用手法が中小企業にとっては良いかどうか疑問です。大手や他社と競合しない方法やマーケットを見つけたいところです。自社に相応しい人材のマーケットがどこにあるかを研究しないとならなくなりました。

写真は家内と同じ道場に通う、弓道家でピザ職人のアントリーニさん。三ノ宮のレストランテ・アールヴァレンチノPhotoピザの窯を巧みに操ります。先日、はじめてここのピザを戴きましたが、今までのは何だったかというような美味しさでした。本場仕込みのホンモノは違うものですね。

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