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2016年6月30日 (木)

二百七十二話 英国の投票結果の日

 先週の24日、世界最大の投資運用会社であるブラックロックの投資担当者に、激動する世界情勢について講演をしていただきました。奇しくも、英国のEU残留か離脱かが決定する日と重なったのですが、講演が始まった15:00にはすでに決着がついていて、どのような話が聞けるのか、参加の皆さんは興味津々だったようです。
 ブラックロックも日興証券の担当者も、朝にはやはり残留優勢のニュースを聞いて思惑どおりで安心していたと言っていましたから、まったく想定外の結果だったということです。
 ただ、ブラックロックは残留と離脱の両方の場合の綿密なシナリオを準備していたようです。まあ、相当なデーターを駆使してのシミュレーションを重ねたのでしょう。翌日のNHK特集にもそのことが紹介されていました。
 ブラックロックの話では、世界は低成長・低インフレ・低金利、格差の拡大(=お金のだぶつき)、自国主義が進んでいて、ちょっとした事件がきっかけで金融、株式市場は大きく揺らぐとのことです。したがって、世界中の債券や株式へのプロによる分散投資のファンドが有効で、相場が下がれば買いだといい、そろそろ近いというのです。 また、NHK特集でも、ジョージソロスがまた市場に戻ってきたとのことで、市場が落ち込む前に動き出すソロスが現れたことに良くない兆候と伝えていました。
 現在はひとまず落ち着きを取り戻したようで、ブラックロックやソロスの意に反して、このまま何もなく平常に戻って欲しいものです。日本にとっての一番の心配はやはり急な円高です。祈るばかりですね。

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