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2016年8月

2016年8月23日 (火)

二百七十八話 扶養手当の見直し

 人事院の勧告で、公務員の配偶者手当が減額、廃止が進みます。妻が働きすぎると夫の配偶者手当がつかなくなるという、いわゆる「103万円の壁」問題の対策やら、就業者不足時代に女性の就労意欲を妨げることなどから動き始めたのですが、共同通信社によると、民間ではすでにトヨタとホンダも進めているようです。
 トヨタは現行の配偶者手当が19500円、子供が5000円のところを配偶者手当を無くし、子供や障害のある家族を2万円にするというもので、21年1月完全実施の意向です。
 ホンダは現行の配偶者手当が16000円、子供が4800円のところを17年4月から子供や介護が必要な家族に2万円支給し、配偶者手当を段階的に減らす予定です。
 そのほか、大和証券は配偶者手当の収入要件を外す改定をすでに始めています。これらの動きが拡がるかどうかですが、人事院の調査では「見直しをする予定はない」とする企業が8割となっていて、一億総活躍社会の実現には暗雲が立ち込めています。いずれは時代遅れの配偶者手当はなくなると思っていますが、まだ少々時間が掛かりそうです。

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2016年8月14日 (日)

二百七十七話 働き方改革

 新内閣は改造の目玉の一つに働き方改革をあげています。目下の具体的な課題は、同一労働同一賃金、最低賃金上げ、130万円の壁、長時間労働、解雇の金銭解決などですが、すでに動き出しているものもあります。
 最低賃金は平均20円上げといわれていたのが、24円に向かっていいて、過去最高額となりそうです。130万円の壁も進み始めました。この10月からは、パートの社会保険が拡大し、501人以上の企業では20時間以上などが加入要件となり、壁が106万円程度に下がります。また、人事院は公務員の配偶者手当を段階的に減額します。この動きに大手企業は追随するでしょう。長時間労働についても、職種により上限時間が設定されそうです。
 これらの働き方改革は、進まぬインフレサイクルを後押しする一環ですが、中小企業にとっては逆風となる要素が多いといえます。政府もそれはわかっていますので、失業率低下による潤沢な雇用保険の原資を使い、助成金を拡充すると思われます。これから、助成金の動きには注視する必要がありそうです。

今年Photoは本当に暑い夏で、夕立でも来ないかと。弊社の夏休みのご案内は、気分だけでも涼しくなればと思い、厚手のはがき用紙に浮世絵仕立てといたしました。

写真は福島ジャスナギャラリーで開催中のグラフィックデザイナー山田崇雄展で、オープニングの挨拶をすPhotoる株式会社TCDの山田会長。バックは愛車カルマンギヤの実物大写真。完成された美しいデザインはいまでも充分に通用します。

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