二百七十七話 働き方改革
新内閣は改造の目玉の一つに働き方改革をあげています。目下の具体的な課題は、同一労働同一賃金、最低賃金上げ、130万円の壁、長時間労働、解雇の金銭解決などですが、すでに動き出しているものもあります。
最低賃金は平均20円上げといわれていたのが、24円に向かっていいて、過去最高額となりそうです。130万円の壁も進み始めました。この10月からは、パートの社会保険が拡大し、501人以上の企業では20時間以上などが加入要件となり、壁が106万円程度に下がります。また、人事院は公務員の配偶者手当を段階的に減額します。この動きに大手企業は追随するでしょう。長時間労働についても、職種により上限時間が設定されそうです。
これらの働き方改革は、進まぬインフレサイクルを後押しする一環ですが、中小企業にとっては逆風となる要素が多いといえます。政府もそれはわかっていますので、失業率低下による潤沢な雇用保険の原資を使い、助成金を拡充すると思われます。これから、助成金の動きには注視する必要がありそうです。
今年は本当に暑い夏で、夕立でも来ないかと。弊社の夏休みのご案内は、気分だけでも涼しくなればと思い、厚手のはがき用紙に浮世絵仕立てといたしました。
写真は福島ジャスナギャラリーで開催中のグラフィックデザイナー山田崇雄展で、オープニングの挨拶をする株式会社TCDの山田会長。バックは愛車カルマンギヤの実物大写真。完成された美しいデザインはいまでも充分に通用します。
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