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2017年2月 5日 (日)

三百一話 中途採用の動向

 厚労省は中途採用の促進に助成金を支給する予定です。初めて中途採用する企業と中途採用の割合を高めた企業に対してで、ともに生産性をアップさせたという条件を付けるようです。これは衰退産業から成長産業へ人材の流動化をはかるのがねらいですが、中小企業にとっては人材の確保がさらに厳しくなることを意味します。
 大手企業は定期採用、つまり新卒採用中心ですが統計を見ると、中途採用は増加傾向にあります。16年に中途採用で目標の人数を確保できた会社は約半数だったこともあり、幾つかの統計機関の予測でも17年はさらに伸びるとしています。しかも、伸びは大手企業が高くなっています。また、リクルートワークスの15年データを見ると300人未満企業の採用に占める中途採用比率が約80%なのに対して、それ以上の規模の企業では約40%と半分です。つまり、中途採用市場はこれまでは中小企業の独壇場といえるものでしたが、これからはそうでなくなるということです。大手が採るような人材は中小には流れなくなる可能性が大きくなります。今回の助成金でそれに拍車がかかることでしょう。しかも留意しなければならないのは、採用だけではありません。中小にとって懸念すべきは人材の流出です。中小企業は早急に人事の施策を採用と定着へシフトすべきといえます。

お蔭様で「不安苦手ゼロ!人を使うのが上手な人のリーダー(上司)のワザ」が、また増刷(6回目第14刷)となります。年R末年始の書店フェアに続いて、4月の新年度フェアに向けてだそうで、リーダー関連本が数ある中で、地道にコツコツと部数を伸ばしてくれています。嬉しいことですね。確かに、わかりやすさではダントツと自負しておりますが。

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