三百十七話 監督職クラスの活躍
管理職はその役割を書きだすと、大手と中小企業とで、それぞれの範囲や責任の重さは違っても、項目ではそれほど大きな差はありません。ところが、管理職手前のクラス(一般的には係長、主任、リーダー、班長などが該当しますが)は、ずいぶんと異なります。このクラスの役割は中小企業間でもかなり差がありますし、一つの会社の中でもそういえます。
100名以下の会社で、「係」をもつ係長はかなり少ないでしょう。役割(責任と権限)をはじめ、社内身分、ステイタス、が整理されておらず、どちらかといえば曖昧な会社がほとんどです。
このクラスは、監督職、中間指導職、リーダー職などと呼ばれますが、なにを一番に求められているのかよくわからないところが呼称にも現れているといえます。但し、共通して言えるのは、管理職手前であること、つまり管理職候補であることです。
したがって、このクラスのレベルアップは管理職のレベルアップにもつながります。また、人を動かせる人材かどうかを見極めるステージとしても重要です。そのためにこのクラスへの教育はもちろん大事ですが、それとともにさまざまな機会を与えることが人材の育成と見極めに有効となります。チームのリーダーをしたり、外れたり、他部署の応援をしたり、課長の代行をしてみたり、社内研修の講師を担当したりと、中小企業でもこのクラスなら専門業務以外に任せられることが多いのではないでしょうか。身分や役割が曖昧なことが逆にメリットとして活きてくるわけです。
先日、会社がある地区の町会の総会がウェスティンホテルであり、桂雀三郎さんの落語を聞くことができました。40分ほどの短い時間でしたが、しっかり枕話と本題があって、場にピタリの噺にさすがと感心をしました。7月に繁盛亭で一門会があるようで、林修先生によると落語に最も適した寄席は繁盛亭とのことですから、なんとか時間をつくって行きたいと思っています。
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