三百二十二話 新卒採用状況①
経団連ルールでは6月1日面接解禁ですが、今年はその時点で就活性の約6割が内々定を得ています(この数字はリクルートキャリアの調査では前年比約10%の上昇ですから、大手企業の採用意欲というか、逼迫感はすさまじいものです)。
つまり、6割の大手が解禁前に面接を実施しているとしか思われません。経団連に加盟していない外資系などもあるでしょうが、その面接の機会として有効と思われる、インターンシップがかなり利用されていると考えて然るべきでしょう。そこへもってきて、経団連はこの夏から従来は5日以上だったインターンシップを1日からでも認めます。学生のニーズが高いからでしょうが、中小企業にとっては「なにをしてくれる」と言いたくなります。ニッチを探っていた中小の特権がまたも浸食されつつあります。
関与先企業の状況を聞いても、今年の新卒採用は昨年よりさらに厳しい状況にあるようです。余程の経済変化がない限り、人の採用はこれからも増々厳しくなるでしょう。そうなると、中小にとしては中途採用にさらに力を入れざるを得ないことになりそうです。大手の中途採用比率は上がってきていますが、まだそれほど高くはありません。でも、いずれは中途採用にも手を伸ばしてくるでしょう。中小にとっては、その前に中途採用の独自ノウハウに磨きをかけておきたいところです。
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