二百三十九話 基本のマネジメント力アップ
一般に班長、主任、係長、リーダークラスは、課長以上の管理職の手前にあたり、現場のまとめ役です。このクラスの役目は中小企業でも重要です。会社としてはこのラインで日常業務がまわり、完結するのが最も効率がいいですし、仕事をまとめ、人をまとめてくれれば、会社は組織で動くようになります。また、人材の定着にも大いに関わっていますし、管理職の底上げにもつながります。
このクラスのレベルアップが多くの中小企業の課題ですが、教育が難しいのが悩ましいところです。時間が取れない、現場から抜けられない、レベル差が大きいは各社共通の課題でしょう。研修で一度に集めることなどは、一度だけならまだしも、継続してはできないのが普通です。
そこで、昨年から数社でマネジメント力に絞り、個別の指導を行う方法をとってみました。マネジメント力の自己評価シートでチェックしてもらい、それをもとに上司と個別面談します。面談での目的は、マネジメント課題を確認し、課題の優先順位を決めて一つずつ、わずかでも改善することにあります。チェックシートのマネジメント力の要件は、底上げを目的に基本的なものに絞れば、17、8項目くらいではかることができます。基本的なマネジメント力はできる人は放っておいても伸びますが、できない人は停滞し、その差は大きいのです。
実際にやってみると、上司と本人とでくい違いがけっこうあるのと、たくさんの項目にチェックする人と数項目にしかつけない人に別れることがわかれます。また、課題の具体的な改善策は、本人だけではできません。必ず、アドバイスが必要になります。でも、全員とまではいきませんが、かなりの確率でレベルアップがはかれるのとマネジメント力はきっかけを持てば、次々に良くなっていくことがわかります。思いのほか、成果につながっています。
気候がおかしいと思っていたら、人の季節感もおかしくなってきたようで、まだ10月ですが台風が来ようというさなか、近くの梅田スカイビルに早々と巨大なクリスマスツリーが立ち始めました。なんだか年々早くなっているような気がします。およそ2か月間も立ってるわけですから、ちょっとやり過ぎなようでもありますが、急激に増えたインバウンドの人たちへの得点は高いでしょうか。空中庭園を目当てに来たら、巨大なツリーまで見れたわけでしょうから。
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