三百三十六話 パート社員の退職金
パートさんの確保がままならないのは、大手を中心に正社員化(無期雇用化)が進んでいるからです。来年度から該当者が出る5年ルールも相俟って、短時間正社員や職務・地域限定正社員など多様な働き方制度で囲い込みを行っています。
人材の確保とは採用と定着のことですが、これだけままならないと色々と方策が出て来ます。ドトールコーヒーがまだ他社ではほとんど見られませんが、先がけて9月から非正規社員にも退職金制度を導入しました。多分、大手の飲食業では初めてではないかと思われます。
確定給付企業年金を利用して、掛金を会社が月100円負担し、従業員は1000円~2万円掛けて年率0.3%で積立てます。月8千円を10年積立てると退職時に105万円受け取れるようです。掛金で給与が減る分、社会保険と所得税を減らすことができ、退職金で戻ってきても退職所得控除でお得です。そもそも退職金制度は長期に人材を確保するためのものです。これからも導入するところが増えそうです。
NASAの創生期での3人の女性黒人数学者の活躍を描いた映画「ドリーム」に有人人工衛星が帰還のために大気圏再突入の地点を求める計算の場面で古典的な数式として「オイラーの公式」というものが出て来ます。なんとなく聞いたことがあるようなで、理数系の息子に聞いてみると、「オイラーは随分沢山の数式や定理を見つけたので、試験でわからない数式名の問題が出て来たら、取り敢えず『オイラーの公式』を書いておけば、先生もわからないから点をくれると言われていた数式だ。」と教えてくれました。そんなもの素人が理解できるはずもありませんが、うっすらでも学生の頃に記憶したような言葉が出てくると、物語がぐっと身近に感じられるようになるものです。
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