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2017年11月13日 (月)

二百四十一話 5年ルール

 有期雇用の契約であっても、通算で5年継続して雇用されれば、本人の希望で無期雇用に転換できるという、いわゆる「5年ルール」が2013年に成立し、その実際の適用が来年4月から始まります。
 人不足の折から、中小企業では「とくに問題ない。人材確保につながるのはむしろ有難い。」という会社も多いようです。けれども、期間限定を前提とした仕事にあてがって、有期の雇用契約をしているような場合は困ることになります。その典型がクルマメーカーの期間工です。この人たちがいなければクルマの製造は成り立ちませんが、繁閑には季節変動が大きくあり、一年を通して必要なわけではありません。よって、無期雇用化、つまり正社員化はなじまず、メーカーは避けたいところです。
 そこで、5年経過を前に雇止めするなどの対策を講じることになります。すべての大手メーカーがとった策は、雇用契約終了から再雇用まで、6カ月空けるというものです。今回の「5年ルール」の法制では、6カ月の空白期間があれば、再雇用しても通算されず、それまでの期間はリセットされるので、4年11か月の契約をし、終了後6カ月を空ければ、また4年11か月の契約が可能なわけです。「法の抜け穴」といえば、そうかもしれませんが、たとえ6カ月の法制を1年に延ばしても、メーカーは同じことをするでしょう。繁閑が大きく変動する業務がある以上、期間工は必要なのです。

昨日、拙宅のマンション内の案内で、「近くの公園にイノシシが出て、捕獲作業中につき、近づかないように。」との放送がありました。これには驚きました。山が近い神戸ではイノシシが出たニュースをよく聞くのですが、わたしが居る島は陸から離れた人工島です。いったいイノシシはどこから来たのやら。長い橋を渡ったのか、泳いで来たのか。それにしてもかなりの距離です。ミステリーですが、さてイノシシはどうなったやら。

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