三百五十五話 仕事・ポストに相応しい人材
人事制度を整備する目的は会社によってさまざまです。成果主義人事は年功の払拭、より貢献度の高い人により高い処遇をするなどをターゲットに導入する企業が多かったと思います。そのような人事制度整備の重要な目的の一つに、「今、もっともその仕事、ポストに相応しい人をその仕事、ポストに就ける」というのがあります。評価や賃金ばかりに目が行き忘れがちですが、会社の業績を一番に考えるなら最も重要ともいえます。
年功を配慮したり、派閥など余計なバイアスがかかったりすれば、とうぜん人材配置は歪んでしまいます。それでは、もちろん会社としての業績に影響するでしょうし、顧客に迷惑が掛かることになるかもしれません。とはいっても、適正な人材配置を実現するのは実際はなかなか難しいのです。そもそも、その仕事、ポストを与えてみないと本当のところはわからないのも難しい理由の一つです。
これだけ変化の激しい時代にはなおさらです。仕事もやってみて修正し正解を求めるというPDCAをまわすように、人材もそうあるべきといえます。つまり仕事やポストに「今、もっとも相応しい人」を選択でき、「やらしてみてダメなら交代させる」ことが本人とメンバーのストレスとならない組織にすることです。そのような自社の人事制度を模索することが大事な時代となりました。
写真の大きな建物は三百四十三話で紹介した、大阪の茨木にあるヤマトのハブ型配送センター「関西ゲートウェイベース」です。パート等の採用で、周辺の会社は設備の充実度では対抗できません。募集単価を上げるしかなさそうという声も聞きます。ちなみに2月より物流施設の一般の見学もできるようになりました。ちょっと偵察をしておくのも良いかもしれません。最新のマテハンを見ることもできるみたいですし。
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