三百六十五話 人不足下の新人研修①
4月は新入社員研修が続きました。管理職研修とならんで中小企業においても実施する会社が増えた教育制度の一つです。わたしが人事コンサルに関わるようになった30年ほど前には、ほとんどの中小企業では行っていなかったと思います。一つには新卒を本格採用する会社が少なかったせいもあるでしょうし、また何を教えればよいのかわからないこともあったでしょう。。
新入社員研修をするメリットは、やはり定着率のアップです。とくに現在のような人不足の状況では虎の子といえる人材ですから、なんとしてでもリタイヤせず、早く一人前の戦力になって欲しいところです。このような会社の思いは、採用に携わり苦労した者ならよくわかるのですが、それ以外の人は案外、理解していないことが多いようです。「今度のはダメだ。もっとちゃんとした人材をよこしてくれ。」というくらいにしか考えていません。そういう意味では、「いまどきの新入社員」を受け入れる体制を整えておく必要もあるかもしれません。役職者には現在の採用状況くらいは説明しておいた方が良さそうです。
新入社員研修のカリキュラムですが、銀行や商工会議所などの合同研修も良いのですが、できれば社内で研修するのがベターに思います。内容は、どこの会社でも行っている「仕事をする心構え」が中心で良いでしょう。入社して間もないこの時期にしか、教えられないことがあるのです。それをしっかり身につけてもらうべきといえます。
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