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2018年6月 7日 (木)

三百七十話 格差訴訟

  1日に二つの訴訟の最高裁判断があり、どちらも運送関係のものでした。定年後の継続雇用における正社員との格差に対するもので、地裁、高裁で一転、二転していた判断が一応決着しました。
 この結果から、会社は今後、次のことに留意が必要となったといえるでしょう。一つは、定年後の継続雇用における賃金のダウンはある程度は容認されること。もう一つは、ただし、各手当の意味合いに応じて、不合理な正社員との格差は違法であることです。とうぜん、このことは継続雇用のみならず、正社員と非正規社員との格差にも当て嵌まります。したがって、中小企業に多い、行きあたりばったり型に付与している手当は要注意といえ、整理をする必要がありそうです。また、非正規社員の給与のかたちも今後は検討が必要になるでしょう。

写真は東京で見かけたウーバーイーツの出前配達人。ウーバーイーツはあの白タクで有名なウーバーの出前代行会社。配達人と言っても社員ではなく、あらかじめ登録している素人が空き時間を配達にあてて、小遣いを稼ぐという仕組み。写真の電動自Jpg転車も有料で貸し出しているようで、大阪でも400人以上の登録者がいるようです。先日、わたしどもの会社にもウーバーイーツの出前の案内ちらしが入ったと思ったら、会社の向かいのラーメン店が早速、ウーバーイーツの緑のぼりを揚げていました。果たして、このビジネスモデルは成功するのでしょうか?

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