« 三百八十一話 65歳定年 | トップページ | 三百八十三話 今年の親睦会 »

2018年9月10日 (月)

三百八十二話 職能等級制度のねらい

 職能等級制度はこの30年ほどで、中小企業にもかなり普及し、「〇〇さんは◯等級」も普通になりました。職能等級制度とは簡単に言うと、次のようなしくみです。高い業績を継続するには、高いパフォーマンスが必要で、高いパフォーマンスを約束するには、高い能力が必要。よって、勤続、年齢、学歴、性別ではなく、会社に必要な能力を備えた人材を採用、育成しよう、というものです。そのために評価をし、高い能力のある人、高いパフォーマンスをあげている人をより高く処遇をします。つまり、 職能等級制度を導入するとは、このようなメカニズムを会社の中につくりあげることを言います。
 このメカニズムをまずは役員や管理職が理解しないと、うわべだけ、かたちだけの絵に描いた餅になってしまいます。理解するとは、下の人たちに説明できることです。これまでの経験からすると、管理職が理解するのに平均すると3年かかります。3年ほどでようやく例えば、等級と人事考課がどう関連するのかとか、賃金はどのように決まるのかなどがわかるようになります。したがって、なにをとりあげても、会社が変わるのには最低3年はかかるということでしょう。魔法の杖はなさそうです。

| |

« 三百八十一話 65歳定年 | トップページ | 三百八十三話 今年の親睦会 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三百八十二話 職能等級制度のねらい:

« 三百八十一話 65歳定年 | トップページ | 三百八十三話 今年の親睦会 »