三百九十六話 18歳人口の2018年問題
関与先を見ましても多くの中小企業で、今年は採用が散々でした。新卒、中途採用ともにです。とくに、昨年まではそれほど問題なかった高卒の新卒で、思うように採れていない企業が多かったようです。一部で言われていた18歳人口の2018年問題というのが、現実になった感があります。
18歳人口が実質的に減少し、大学進学数が減って、経営がたいへんになる大学等が出るとされる問題を人口の2018年問題といいます。
18歳人口は1992年をピークに2014年には半分くらいまで激減しました。けれども、その間の大学進学率はおよそ倍近くにまで上がり、実質の進学者は減っていないといわれています。その後18歳人口は横這い状態が2017年まで続きますが、2018年以降は減りはじめ、進学率も伸びないために、実質の進学者も減少するわけです。
これらを実際の数字で追うと、2018年にそれほど極端に減少するわけでもないのですが、おそらく「〇〇問題」というのが先行し、企業がそれに備えて採用に走ったというのが真相の気がします。とくに大手が動いたと思われます。すると、次に影響するのが今年の進学者が卒業となる4年後の2022年の新卒採用となります。採用はまだまだ厳しくなると見ておくべきです。グランフロントで3月まで講演予定の木下サーカスは伝統的なサーカスで曲芸を見るには期待を裏切りません。それに対して11月までやはり大阪で開催していたシル
クドソレイ
ユはソフィスケートされたお洒落なサーカスです。テーマがあり、生演奏で舞台美術が凝っていてミュージカルを思わせます。曲芸を堪能したいなら木下サーカス、異空間の時間を愉しみたいというのならシルクドソレイユといったところでしょうか。このデジタルの時代に都市に出没するテントは文化の厚みを感じさせます。
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