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2018年12月17日 (月)

二百九十五話 店長経験

 以前は中途採用といえば、ヘッドハンティング的なケースを除いて、「既存正社員の〇掛け」というように、給与は既存社員より低めが一般的でした。よって転職すれば給与は下がるのが普通という感覚だったかと思います。この人手不足からほとんどの職種で中途採用も難しくなり、一昨年あたりから多くの職種で徐々に転職後の賃金が上がってきています。
 人材サービス産業協議会の転職賃金相場によると、転職後の賃金の上昇率が高いのが販売・飲食の店長経験者(首都圏の転職後の年収提示:2017年550~740万円>2018年560~1240万円)となっています。日経によると小売業界はネット通販を強化していて、デジタルマーケティング業務の担当者や責任者に豊富な商品知識や提案能力がある店長経験者の需要が急増しているとのことです。確かに関与先を見ても、中途採用の店長経験者は視野が広く、何をすれば良いかわかりが早くて、人との折衝もできるという人が比較的多いように見えます。
 店長経験者の需要が増せば、取り合いになるでしょうし、店長経験の肩書は大事になります。店長を目指す人も増えることでしょう。労働市場はこれからまだまだ変わっていきます。
 
 

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