四百二話 プリカ給与振込
日経によると、今年中にも銀行口座以外の給与振込が解禁になります。企業が社員の給与を銀行口座を通さず、直接にプリペイドカードやスマホの送金アプリなどに振り込むことが可能になります。国は外国人雇用を進めるものの日本で外国人が銀行口座をつくるのハードルが高いのと、25年に現状の2割から4割程度にはしたいキャッシュレス化推進のためです。
プリペイドカードはカードの中の金額の範囲での決済ですから、大抵の人は簡単につくることができます。また、外国人にも給与支払いが振込になると、国は所得税、社会保険の把握が確実にもなります。
解禁になると、プリカ給与振込に関するサービス会社が増えるでしょうし、サービスも多様化するでしょう。社員だけでなく、企業へのプリカの給与管理も提供され、銀行口座も使わず、現金を介さないために、社員のプリペイドカードへの振込は手数料がかからなくなるでしょう。そうなると、企業は外国人だけでな、く、他の社員にもプリカ振込を推奨しそうです。便利さ、安全性がわかると、銀行口座振込から切り替える社員が増えるかも知れません。
現在は労基法で給与は原則、現金で全額を本人に直接支払うことになっていますが、どう見ても現実とずれています。でも、当面は現行法の中で銀行口座以外の給与振込を認めることになるでしょう。キャッシュレス化が進めばいずれは改正になるでしょうが。
なんにしても、このデジタル化の流れは消費にプラスに働くことでしょう。国は消費増税前に実施にしたいと思われます。
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