四百二十三話 新入社員調査その①
今年の産能大の新入社員アンケート調査(入社1ヶ月まで程度)で、興味あるデータが二つあります。一つは、「働きはじめるに当たって不安に思っていること」の質問に、「上司・先輩と上手くやっていけるか」が67.6%、「自分の能力で仕事をやっていけるか」が62.7%で他の項目に対して突出して高いことです。これはこれまでと同様の結果ですが、入社当初は6割以上の人が、職場への不安、仕事への不安を抱いていることになります。アンケートの対象は、大卒新卒で大手・中堅の社員が中心と思われますが、中小企業に入社の新卒も同様にあるいはそれ以上に不安を抱いて会社に来ているといえそうです。それを踏まえると、職場に馴染むまでの間は、それなりの対応が必要に思われます。この期間は本来の力が出ていないでしょうから、「タイプを決めつけない」、「話をする機会を積極的の設ける」などの配慮が原則、必要といえそうです。この「職場に馴染むまでの間」がどのくらいかは、人によって、仕事の環境によって違ってくるでしょうが、経験上ざっくり3カ月と見てはどうでしょう。すると、入社3ヶ月までが一つ目のステージ、それからが二つ目のステージという指導の基本計画が考えられることになります。もはや、虎の子の新卒ですから、面倒ですが中小企業も計画的指導育成を1年間くらいは実施したいものです。
🎤 絵は 六甲山に上がるケーブルカーのうちの摩耶ケーブルで、昇降の電車がすれ違うところです。湿度の低い日なら、摩耶から上がって行くと、下界の暑さを忘れられる爽快感を体感できます。急勾配の六甲ならではです。
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