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2020年2月26日 (水)

四百四十話 緩む売り手市場

 今年の賃上げ予測は、主要シンクタンクの平均が昨年よりやや下回るも2%程度となっています。けれども、この新型肺炎の影響でこれからもう少し下がると予想されます。一番の懸念事項は終息の先行きがまだ見えず、景気がどこまで落ち込むのか読めない点でしょう。
 数字にはまだ表れていませんが、実態的には採用への影響も少し出はじめているようです。業績の見通しが立たないと、まず「採用」の手が止まり、取り敢えず「保留」となります。大手は状況の変化に対して動きが早いですし、採用の人数も多いですから、これから売り手市場一色だったマーケットは次第に緩むことでしょう。
 中小企業は、人材の獲得が幾分やりやすくなりそうです。それでも、中小のマーケットにおいては買い手市場となることは考えにくいですから、採りやすいときに良い人材を採っておくのが人材戦略の一つといえます。中小の採用においては大手と反対の動きをするのが鉄則です。
   

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