四百四十九話 テレワーク面接
有能な人材を採用し、教育育成して、もっとも相応しい仕事とポストを与え、長期に貢献して貰う、という人事の目的はコロナ下、新常態においても変わりません。けれども、我々はまったく経験のない、予測不能な状況を前にして、氾濫する情報に流されがちです。たとえば、テレワーク面接(オンライン面接)でなければ採用できないと思ってしまいがちです。確かに採用においてもテレワークの活用は便利で有効で、とくに大量に応募者を集め、多人数を採用する大手企業には不可欠でしょう。でも、数人しか採用せず、システム環境では大手にどうしても見劣りしてしまう中小企業において、テレワーク面接が必ず要るかは疑問といえます。採用面接の目的は自社をアピールし、自社にフィットした人材かを見抜くことです。そこに合致する方法かどうかと大手と同じ土俵に上がることにならないかをまずは検討すべきでしょう。
大手が弱く、中小が勝っている強みの一つは、スピードと小回りが利くことです。時期を選ばず、採用活動を仕掛けられ、トップが直に面談でき、柔軟な条件を提示でき、即断即決が可能など、大手と違う土俵での勝負を考えるべきといえます。
🎤コロナ感染も再び拡がってきましたが、一方で治療薬やワクチンの開発も進んでいます。関西では阪大系のベンチャー企業のアンジェスが6月末に日本初の治験を開始しました。関与する森下教授は以前にわたしどもの会で講演頂き、そのわかりやすい見事な説明に驚きましたが、是非とも年内での実行目途の発表を期待したいものです。
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