四百五十話 コロナ禍下の研修①
今年入社の新人への研修も延期になったりしていましたが、関与先ではおおよそ夏までの予定は完了できた会社がほとんどとなりました。中小企業では研修場所も限られ、大きなスペースをとれないために三密が避けがたく、実施できない会社も多いのが事実ですが、人数を分けたり、換気をとったりと、なんとかやり繰りしていただきました。
今年の新入社員に話を聞くと、思っている以上に「不安感」を持っているようです。その原因は、一つはこの平常でない状況がいつまで続くのか、この先ずっとなのかということと、もう一つはスキルアップの遅れによるものです。それは、例年からすれば、仕事を経験する機会が随分と少なかったり、予定の教育研修を受けていないために、自分たちはレベルが低いのではという不安です。ベテランからすれば、一時のことでそのくらいの遅れは何ら問題ないことなのでしょうが、当人たちはやはり漠然と不安なのです。その意味では研修の早期復活は良かったと言えます。
いくつかの会社で年間の教育計画を立ててもらい、実施してもらっていますが、当然今年は計画通りに行っておらず、計画の修正を何度も余儀なくされています。それでも、遅れているけれども、いつまでには予定分は完了するというのを見れるだけで、かなりの安心材料となるようです。また、教える方も変にあせることもなく、きっちり指導できるという声が大半で、教育計画は双方の自信につながっているようです。行きあたりばったりではない、計画的な指導教育は、コロナ禍下でも大事と言え、積み重ねればさらに指導する側の自信につながるでしょう。
🎤 輸出入も大きく影響を 受けています。品目の差はかなりあるようですが、全体にはやはり下降気味です。それでも、人の移動は止まりましたが、モノの移動は止まることないでしょう。必要とするところへモノは動きます。グローバルのメリットを享受したら簡単には変わりません。コロナ禍で仕事のあり方、生活の仕方、経済の動きは変わりましたが、それらは無くなったわけでも止まったわけでもありません。ゆるやかであっても、動き続け、変わり続けます。「E LA NAVE VA(そして、船は行く)」です。
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