四百五十九話 採用の山と谷
コロナ禍で採用難が一転して、買い手市場となりました。昨年と今年の新卒者にとってはまさしく青天の霹靂です。中小企業にとっては、またとない人材獲得のチャンスといえますが、コロナ禍が収束すれば、また売り手市場一色に戻るのは目に見えています。よって、この機会を活かせるかどうかは少し長い目で見ると大きな鍵となりそうです。このような時期に採用に力を入れるのは中々できないのですが、この機会を活かせる会社とそうでない会社とで、大きく差がつくかもしれません。
多くの中小企業は少し前まで、求人はするも応募者がない、応募者があっても人材が選べない状態でした。それが今は、多くの業種でじっくりと選べ、自社に適切な人材がいなければ、慌てる必要がない状況が続いています。もちろん、このような余裕のある会社は多くはないでしょうが、それが可能な状況となっています。
人材を選ぶというのは、相手を見極めるわけですが、数回の面接程度では非常に難しいものです。また、良いと思った人材も会社に合っていなければ、売り手市場に変わった途端に辞めてしまいかねません。買い手市場、売り手市場に拘らず、もうこれからは、採用と定着に知恵を使い、力を注がない会社に良い人材は集まらない時代になったといえそうです。
最近のコメント