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2021年5月 3日 (月)

四百六十三話 中小企業の人事のコツ⑦

  中小企業が〇〇制度などの人事のツールを使って人事の問題を解決、改善しようとするとき、難しいのは会社によってフィットするかどうかの差が大きいことです。その「会社のちがい」とは「組織化のちがい」といえるでしょう。組織化の程度によって、A社で上手く行った人事制度がB社では思うように進まない、逆に問題が大きくなってしまうようなことが起こります。
 その点からすると人事のツールの導入の仕方には、ある程度の順番があると思われます。一般的に「評価制度」などは導入しやすいツールといえます。理屈からいえば、「等級制度」などのレベルや身分、役割を明確にするツールを導入するべきでしょうが、経験上からいえば「組織立っていない会社」には、その会社に適した「評価制度」をじっくり構築した方が良い結果が得られる確率が高くなります。
 多くの中小企業にとって人事制度の必要性とは、これまで社長一人が何でも判断し行っていたものを「制度の力」を借りて、役割分担を進めることに尽きるといえます。その意味では、まずは「評価制度」で管理職クラスにツールとしての人事の浸透をはかることは、間違いの少ない選択となります。

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