四百六十八話 中小企業の人事のコツ⑩
書店に並ぶ目標管理の本を読むと、いずれにも「目標は自分で設定する」とあります。でも、これまでずっと指示を受けて、あるいは昨日の仕事の続きで仕事をしていて、目標の意識など持ったことのない人にとって、「目標を自分で設定する」のは極めてハードルの高い作業となります。実際に目標管理のしくみを説明し、目標設定シートを渡してもいつまでも白紙のままという人が大半になります。多くの中小企業では管理職クラスであっても、それが実態といえるでしょう。したがって、「目標は自分で設定する」技術を根気よく教えないとなりません。但し、OFFJTでは上手く行きません。目標管理は実践で、つまり実際の自分の仕事で考えないと、結局はわからないことになります。つまり、目標管理を実際に進めながら、学習していくしかないわけです。よって、目標シートは白紙から、文字が書き込まれては修正が繰り返されることになります。最初の1年間は学習期間くらいに思っておかないとなりません。中途半端に制度構築にウェイトを置いて進めてしまうと、後々ずっと精度の悪い目標設定に苦しめられることになりかねません。
🎤 暑中お見舞い申し上げます。神戸のハーバー ランドの裏に旧神戸港の美しいい信号塔があります。今は使われていないようですが、石造りの土台に木製の建物、その上に鉄塔が立つ姿は異国に接し て開けた神戸の趣があります。ちょうど向かいが川崎重工のドッグで、描きに行った折も潜水艦が2隻停泊していました。都会の真ん中に本格的な国際港をもつ神戸は不思議な街です。
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