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2021年9月 1日 (水)

四百七十二話 中小企業の人事のコツ⑫

 目標管理における「目標設定」とは、次の三つを整えることです。
 一つは、なにをどうするかという「目標の方向」です。たとえば、「この半期の売上は前期を上回る確保をする」とか「6か月後の不良率を下げ、生産性を上げる」とかになります。ここは抽象的でも構いません。とりあげる目標の方向を明確にします。
 二つには、どこまでするかという「達成基準」です。たとえば「半期で1000万円」とか「6か月後の不良率を3.0%」とかです。これはできるだけ具体的にします。現状では数字の検証をしないと具体的にならない場合などは、仮の数字を出しておき、確定する予定日を決めておきます。
 三つには、どうやってするかとういう「達成方法」です。たとえば、「4月中に重要訪問先を絞り込んで、10件実行する。5月は・・・」とか「4月半ばまでに前期の不良原因の分析を完了し、4月末までに最低2つの要因の消込を実行する。5月は・・・」などです。達成方法が具体的なほど達成の確率は高まります。逆に具体的にならない目標の多くは達成されないといえます。
 この三つのうちで、もっとも重要なのは一つ目の「目標の方向」です。この方向を間違えると、これからの6か月や1年が無駄になるばかりか、会社の足を引っ張りかねません。また、何を目標設定して良いかわからない、目標設定シートが白紙のままというのは実際にはよくあることです。でも、この「目標の方向」だけは決めておくようにすることです。

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