四百八十五話 ベースアップ
先月くらいから関与先等からの昇給の相談が増えています。その内容からすると、今年の昇給は統計機関の当初の予想値よりも少し上がるように感じます。中小企業においても業績の良いところは結構あり、ベースアップなど賃金表の書き換えの依頼が例年より多いといえます。
理由の一つは、コロナ禍に目処がつき、世間の動向が経済に舵をきり始めたこと。二つには、物価の上昇で賃金も上がるだろうと先取りしたこと、三つには採用市場がコロナ禍前の人材不足に戻ったことがあげられます。とりわけ、新卒の採用は厳しいようで、初任給アップはベアに繋がります。
中小企業においても、昇給を定昇とベアにわけて考える会社が増えました。但し、自動昇給による定昇は少なくなり、人事考課にもとづく査定定昇が殆どとなりました。
コロナ禍とウクライナ侵攻の影響で企業は業績の差が大きくなりましたが、賃金もまた企業間の格差と評価による昇給格差で、大きくなりつつあります。
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