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2022年7月

2022年7月14日 (木)

四百八十七話 中小企業の夏季賞与

 今年の夏季賞与は、経団連の第一回集計で13.81%で集計以来の過去最高となりました。製造業で15.11%増、非製造業で6.99%増で産業による格差はでましたが、概ね業績が良いことがうかがえます。
 中小企業はどうかですが、大阪府下20名以下の中小企業が約75%という大阪シティ信金調査のデータでは、全体では支給する企業が前夏季と較べて、7.9ポイント増加していますから、全体では回復傾向が見られ、このコロナ禍の2年間をもどしたかたちです。但し、業種別では運輸だけが△11.4ポイントの大きな落ち込みで、末端の荷動きが悪い様相が想像されます。但し、小売りは16.3ポイントと頑張っていますので、消費は回復傾向にあると言えるでしょう。4月以降のコロナ禍の感染率の減少が景気にあらわれたといえそうです。このまま景気上昇が続けば良いのですが、このところの急激な感染増加の影響が懸念されます。
 但し、景気の回復と共に人不足が顕著になっています。大手企業が採用のアクセルを踏み始めると、中小の人材獲得に急ブレーキがかかるという構造が定着してしまいました。今や、新卒から中途採用、派遣社員にいたるまで厳しい状況となりました。中小がとる採用戦略としては、大手とまったく異なる方策を真剣に考えなくてはならなくなりました。

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