四百九十六話 今年の最低賃金

厚労省の中央最低賃金審議会の目安が発表され、全国平均1002円の41円アップで大幅上げとなりました。昨年31円の過去最高が大きく更新されたかたちです。審議会の発表はあくまで「目安」ですが、毎年、概ねこのとおりに、各都道府県が決定し、10月ごろ施工となります。
アップ額は昨年より、ABCランクの３区分になり、それぞれ41円、40円、39円ですが、金額が最低ラインにある県は、人が集まりにくくなるので、上乗せも考えられます。平均金額はまだ上がる可能性はあるでしょう。
最低賃金にあるパートさん等を抱える中小企業は多いですから、4％アップはかなり大きな負担となりそうです。また、人材不足の中、誤解も多い「壁」の問題もあって働き方をセーブする動きも懸念されます。政府は対策として助成金等を発表するでしょうから、これから注視する必要がありそうです。

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